なかのZEROで行われた『映画 日本国憲法』
(ジャン・ユンカーマン監督)試写会。
武力行使の放棄と戦力の不保持を謳った「9条」という、
世界でも例を見ない条項を持つ日本国憲法は、
戦後誰によって、いかにして制定されたのか。
東アジア諸国やイスラム圏の人々からどのように見られているか。
そして改正の是非、というタイムリーかつ重要なテーマをめぐり、
ノーム・チョムスキー、ジョン・ダワー、日高六郎、
チャルマーズ・ジョンソン、
ベアテ・シロタ・ゴードン(憲法草案作成メンバー)といった
著名人、知識人のインタビューがまとめられている。
鑑賞後、中野駅北口近くにある「カルマ」というカレー屋で
(調理にやたら時間がかかるが、ヘルシーな味わいで美味)
筆者とおにぎりさんとおにぎりさんの友達の麗しきマシュマロさん、
さらには偶然そこに居合わせた、
映画の宣伝担当の女性とその知人の女性との間で、作品をめぐる議論勃発。
護憲か改憲か、といった憲法改正の問題よりも、
映画の中にリベラルな知識人ばかりが登場し、
改憲派の意見がほとんど取り上げられていない、
作品構造そのものに関して意見が割れる。
この作品は明快に平和と護憲を訴えていると思うが、
反論する者がいない場所でそれを論じ続けることが、
「日本国憲法」という物々しいタイトルの映画にとって、
フェアな作りであったかどうか。
インターネットで匿名の者同士が、
活発に議論を交わすことのできる現代において、
こうしたアプローチはやや素朴に映った。
また、9条護憲か全文護憲かで議論の内容も随分違ってくるはずなのに、
そのあたりにはほとんど触れず、
割と大雑把に「9条」精神の貴さばかり礼賛された感もあって、
そのあたりも残念だった。
しかし日本国憲法の成立ちや、
憲法改正問題の複雑さ、難しさを知るにはうってつけの内容なので、
興味のある方は見て損はしないと思います。
以下は、作品に登場したある中国人映画監督の言葉。
「憲法9条はまるで神が私たち人類に贈ってくれた宝物のようです」
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なお、4.23に映画の完成記念上映会とシンポジウムが行われます。
『映画 日本国憲法』完成記念上映会
〜世界から見たわたしたちの憲法〜
なかのZEROホール・小ホール
入場料1000円
ゲスト
森達也(映画監督/ドキュメンタリー作家)
石坂啓(漫画家)
ジャン・ユンカーマン(映画監督)
詳しくはこちら↓
http://www.cine.co.jp/kenpo/index.html
『映画 日本国憲法』
4.23DVD&VIDEO発売
DVD¥2,800
VHS¥4,500


